メニエール病対策B『腎臓マッサージ・腎臓カイロ』

むくみ体質の撃退には、腎臓の強化も肝心で、『腎臓マッサージ腎臓カイロ』を行えば、めまい耳鳴りに著効

東洋医学には、体の中に「気」と呼ばれる生命エネルギーが流れているという考え方があります。 そして、気の通り道である「経絡」を介して、目や鼻、耳などの感覚器官と内臓がつながり、 互いに影響を及ぼし合っているのです。目は肝臓、鼻は肺というふうにそれぞれ対応していますが、 耳とつながっているのが腎臓なのです。つまり、腎臓が衰えるとその悪影響が経路を介して耳にも伝わり、 さまざまな耳の不調を引き起こすというわけです。


■腎臓と耳は経路を介して繋がっている

前の頁で述べたように、メニエール病などの耳の不調を招くむくみ体質を正すには全身の血流を改善することが大切ですが、 それと共に実践すべきなのが、衰えた腎臓の強化です。西洋医学では、腎臓は尿の生成や、血流に含まれる塩分量・水分量の調節、 さまざまなホルモンの分泌を行う臓器とされています。一方、東洋医学において腎臓は、体内で重要な6つの臓器と考えられている 肝・心・脾・肺・腎・心包の中で最も重要な臓器と位置付けられていています。 そして、腎臓の弱まった状態を「腎虚」と呼び、万病のもとになると考えます。 腎虚は体内を巡っているとされる「津液」という水分の循環を妨げ、前頁でも述べた「水毒」、 すなわちむくみ体質を招く大きな原因となります。そのため、むくみ体質を正してメニエール病などの耳の不調を改善させるには、 全身の血流を促すとともに、弱った腎臓の働きを回復させて、腎虚を解消する必要もあるのです。
なお、腎臓の不調はむくみ体質の原因になるだけではなく、直接、耳に悪影響を及ぼすとも考えられています。


●腎臓を活気づけるツボを効果的に刺激できる

弱った腎臓を活気づける自力療法としてぜひ行ってほしいのが、『腎臓マッサージ』です。 腎臓マッサージとは、背中側の腰より少し上にあり、衰えた腎臓の機能を高める3つのツボ、「腎愈」「志室」「京門」 を両手で強くさすって刺激するマッサージ法です。背中や腰など目視できない場所にあるツボは、 自分一人で正確に指圧するのが難しいものですが、腎臓マッサージでは3つのツボが並んだ広い範囲をさするので、 確実にツボを刺激できます。腎臓マッサージは、風呂上りや就寝前など体がリラックスしているときを中心に、 1日に何回も行ってください。腎臓マッサージは外出先で手軽にできるのも魅力なので、積極的に行いましょう。 ただし、食事直後や飲酒時、発熱時は行わないでください。



●腎臓の血流も促せる腎臓カイロ

腎愈・志室・京門のツボは、マッサージの他にお灸などの温熱で刺激するのも効果があります。 使い捨てカイロを活用すれば、お灸よりも手軽に温熱刺激を加えることができます。 『腎臓カイロ』と名付けたこの方法を腎臓マッサージと併せて行えば、 弱った腎臓を活気づける効果はさらに大きくなります。

腎臓カイロは、貼るタイプの使い捨てカイロを2枚用意して、腎愈・志室・京門を覆うように腰の左右それぞれに貼るだけです。 腎臓カイロを行えば、ツボに温熱刺激が加えられるうえ、腎臓の血流を促せるという特徴もあります。 寒い季節は腰が冷えがちなので、腎臓カイロは特にお勧めです。

なお、使い捨てカイロは必ず、服の上から貼りましょう。肌に直接貼ると、低温やけどの危険があります。 また、腎臓マッサージと同様、食事直後や飲酒時、発熱時は避けてください。