めまい体操B親指擬視体操・片足立ち・継ぎ足歩き・寝返り体操

左右を見る、振り返るなど視線移動で起こるめまいには座ったまま行う『親指擬視体操』が一番。
急な立ち上がり、階段の上り下りなど立ち姿勢のめまいなら『片足立ち』や『継ぎ足歩き』を行え。
入眠時に寝姿勢を変えると突発するめまいには起床後と就寝前に行う『寝返り体操』が効果大
(*本文は下の方にあります)



■一通り試し苦手な体操は3回繰り返す。

最初に紹介するのは、視線を変えたときや頭を動かしたときのめまい・ふらつきに効果的なリハビリ体操です。 体操は7種あり、椅子に座って手の親指を凝視しながら行います。 椅子に座って背筋を伸ばし、足を軽く開くのが基本姿勢です。リラックスして行うために体操の前に深呼吸を数回繰り返すと いいでしょう。どの体操も親指の爪から視線が離れると効果はありません。 慣れるまでは親指の爪に赤色のペンやシールなどでマークをつけておくと、視線の目標が定まりやすくなります。 @〜Fの体操は、最初に行う基本の体操です。まずは一つの体操に30秒くらいかけて、すべてを試してみてください。 特に視線を変えるとめまいがしやすい人は、@早い横、A早い縦、Bゆっくり横、Cゆっくり縦が効果的です。 また、頭を動かしたときにめまいがしやすい人は、D振り返り、E上下、Fはてな、を重点的に行います。

体操のやり方の図には、めまいやふらつきが起こりやすい状況を例ととして挙げてあるので、自分に当てはまる体操は 3回繰り返してください。そして、視線移動に慣れてきたら、少しずつスピードを上げていきます。 ただし、首を痛めている人や高齢者が@〜Fの体操を行うときは注意が必要です。 時間は短めにして、ゆっくりと無理のない範囲で頭を動かしましょう。


●外出の可否を決める判断材料にもなる

歩行中にめまいがしてふらつくと外出が怖くなり、家に閉じこもりがちになります。 こうした憂鬱な気持ちやストレスは、めまいの回復を妨げるので、ぜひ、立ち姿勢のリハビリ体操にも取り組み、 外出の苦手意識を克服してください。 立ち姿勢ののリハビリ体操は、足元の安定した平らな場所が適しており、めまいやふらつきが激しいときは、 バランスを崩しても体を支えられるように壁際で行いましょう。高齢者の場合は、転倒や骨折を防ぐために、 家族に付き添ってもらうことをお勧めします。

基本姿勢は背筋を伸ばしてまっすぐに立ち、顔も正面に向けます。この姿勢でG〜Jの体操をすべて試してください。 特に、立ち姿勢でめまいやふらつきが起こる人はG50歩足踏み、歩行中に起こる人はH継ぎ足歩き、 階段の上り下りなど不安定な立ち姿勢で起こる人はI片足立ち、歩行中の方向転換で起こる人はJハーフターンを それぞれ繰り返し行いましょう(3回くらいが目安)。 ハーフターンを行ったときに、右足周りでめまいやふらつきを感じた人は左耳に、左回りでめまいやふらつきを感じた人は 右耳に異常があると考えられます。左右とも試して苦手な方を行ってください。

なお、Gの50歩足踏みは、その日のコンディションを見極める材料になります。 50歩足踏みを開始した位置から左右に大きくずれている場合は、歩行中にふらつきが大きくなる恐れもあるので、 転倒や事故を防ぐために外出を控えたほうがいいでしょう。 耳鼻科の診察を受けたことがない人も、50歩足踏みでめまいやふらつきがしたり、大きくずれていたりすることが続く場合は、 早急な受診が必要です。