目の病気に関する豆知識

目の病気に関する豆知識をお伝えします。
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目の病気に関する豆知識

■近視に関する豆知識

▼視力
◆「視力の良し悪しは遺伝する」といのは、ある程度本当。強い近視や遠視の場合は遺伝子の影響が多いが、 裸眼で本が読めるくらいの近視の場合は環境による影響が多い。
◆「視力がいい人ほど老眼が早い」というのはウソ。近視の人もそうでない人も同じように老眼にはなります。 しかし、近視の人は老眼が始まってもきづきにくいことが多いのです。
◆ある一定以上の強い近視「強度近視」になると、将来「眼底出血」や「網膜剥離」で失明する危険があります。
◆以前は成長期を過ぎると近視にはならないといわれていましたが、 最近は、企業に就職してコンピューターの仕事がメインになった場合、 そこから少しずつ近視になる場合も多いようです。また、携帯電話なども近視の原因になります。

▼学校近視
◆学童期に近くを見る作業が多いと「学校近視」になります。 学校近視は、小学校に入学するころから始まり成長とともに進行します。 学校近視を防ぐには「近いものを見続けない」「長時間の勉強などでは、時々遠くを見て目を休める」ことが必要です。

■近視対策に関する豆知識

▼眼科医がやっている近視対策
◆インターネットなどでページ読み込み中は遠くを見るようにすします。遠くとは医学的には3〜5mくらいで十分です。
◆寝転がって携帯電話を使うときは、「枕を高くする」「体を起こして目の正面で見る」といいそうです。
◆目の疲労対策のためには「パソコンの後ろに照明を置く」といいそうです。
◆子供にタブレットを端末を使わせるときは、「書見台(タブレット端末や書類を立てるための台)」に固定するといいそうです。
◆お風呂に入ったら、タオルを絞って目に乗せ、3分くらい目を温めるといいそうです。 目を温めることによって目の筋肉や血流の改善し、それによって、目の筋肉のコリを和らげることができます。
◆仕事中は目の筋肉を冷やすといいそうです。これはスポーツ選手が筋肉にコールドスプレーをかけるのと同じで、 熱を持った筋肉を冷ますためです。そして、1日が終わって寝る前には目の筋肉を温めてほぐすほうがいいです。

▼眼科医がやらない目に悪いこと
◆目が疲れたときには絶対に押してはいけません。目は水風船みたいなもので押せばへこみ、形が変わります。 そうすると、網膜に穴があき、網膜の下に水が溜まる病気になることがあり、放置すれば失明に至る可能性があります。
◆目に強い衝撃を与えると網膜剥離になることもあり、目が疲れたからといって目を押すだけでもなる可能性があります。
◆子供のころから目がかゆくて擦ったり叩いたりしている人は、網膜剥離になる可能性があることが最近わかってきました。 ですから、目は絶対押してはいけません。

▼視力回復の治療「オサート」
『オサート』

■視力回復・疲れ目解消法

▼疲れ目対策
◆目が疲れたときは、目の周りにある骨(目を入れている洞穴みたいな部分)の 上の部分の内側から3分の1くらいのところの骨を押す。 または、目と目の間の鼻の付け根の部分の骨を押すといいです。ここにはツボがあるので効果的です。

▼視力回復・疲れ目解消にいい食材
◆視力回復・疲れ目解消にいい食材第1位は「鮭」。
鮭には赤い色素「アスタキサンチン」が豊富に含まれ、視力回復・目の老化防止・疲れ目解消に効果があるといわれています。 アスタキサンチンが目を老化から守る力はβカロテンの40倍、ビタミンEの550倍もあるといわれています。
◆視力回復・疲れ目解消にいい食材第2位は「ホウレン草」。
目にいい成分「βカロテン」や「ルテイン」が豊富に含まれています。 βカロテンは目の粘膜を健康に保ち、ドライアイの症状を軽減します。 ルテインは紫外線から目を守り、黄斑変性や白内障予防に効果があります。
◆視力回復・疲れ目解消にいい食材第3位は「ブルーベリー」。
紫色の色素「アントシアニン」が眼精疲労に効果があるとされ、 疲れ目予防に効果的な「ビタミンA」や目の老化を防ぐ「ビタミンE」も含まれています。
◆3つの食材を使ったおすすめ料理は「ピザ」。
3つの食材をそのまま生地の上に乗せて焼くだけで、3つの食材が同時に摂れます。

■老眼に関する豆知識

▼「老眼」とは?
◆老眼の正しい名称は「老視」。老眼は水晶体の変化で起きます。 子供から若いときは、水晶体がゼリーのように柔らかく、近くを見るときは水晶体が太くなり、 遠くを見るときは水晶体が細くなり、オートフォーカスのような働きをしていますが、 太陽光の紫外線や酸化ストレスで固くなっていき、最後は煎餅のようになってしまいます。 このとき、水晶体が硬くなる場合を「老眼」、水晶体が白くなる場合を「白内障」といいます。 ちなみに、水晶体を持っている動物(例えば犬猫など)は、すべて老眼や白内障になります。

▼老眼の原因
◆老眼は生活習慣、例えば「目の酷使・睡眠不足・食事の偏りなど」は老眼を進行させる要因となります。

▼「20代老眼」
◆「20代老眼」は、「調節不全(調節異常)」といって、目を酷使することによって 水晶体に負担がかかり動きが低下している状態です。 スマホやパソコンのやり過ぎで水晶体が固まってしまうために起こります。

▼老眼対策
◆老眼が原因の頭痛や肩こりは「遠近両用眼鏡」を使えば改善します。

【老眼チェック】

▼老眼チェック
◆用意するもの。ジュースの缶あるいは調味料の瓶、新聞、携帯電話など、細かい字が書いてあるもの。
1.まず、字がぼけて見えるくらい目の近くに缶を寄せる。
2.次に、それをだんだん目から離して、字が読めるところで止める。
このとき、目からの距離が30cm以上で老眼の可能性あり。

▼近見視力検査
◆近見視力表(視力検査でよく使う「輪の切れ目」を方向を判定するもの)を目から30cm内の距離に離して、 1.0以上あれば老眼鏡をかける必要はありません。

【老眼を防ぎ、進行を遅らせる方法】

▼外出するとき(特に日差しが強いとき)は、サングラスをする。
◆紫外線は目のためにはよくないと言われていて、紫外線が当たり続けると、目の中の水晶体がだんだん動きにくくなります。 紫外線をカットすることによって水晶体を守り、老眼を間接的に予防することができます。 サングラスでなくてもUVカット仕様なら普通のメガネでも結構です。 また最近は、UVカットのコンタクトレンズもあります。

<<なぜ太陽光は目によくないか>>
水晶体は紫外線を引き受けてくれて奥に行かないように吸収して(ブロックして)網膜を守ってくれるが、 年齢を重ねると老化し固くなります。

<<サングラスをかけるとしたら>>
色の薄いサングラスと色の濃いサングラスでは、老眼鏡対策に適しているUV対応サングラスは色の薄いサングラスです。 色が濃いからといって紫外線を防ぐ力が高いというわけではありません。 色の濃いサングラスをかけると、目は暗いと判断し、光りを集めようとして瞳が開き、 結果として目に入る紫外線が増えます。

▼老眼鏡を2種類使い分ける。
◆物を見る時はその距離によって使う眼球の筋力が異なります。 近くを見るときはたくさんの筋力が必要で、自分の眼に負担になってしまいます パソコンを見るときは度の弱い老眼鏡、パソコンより近い距離を見るとき(例えば書類を見るとき)は、 度数の強い老眼鏡を使うとよいでしょう。
◆老眼は距離が少し違うだけで見え方が違うので、視る物の距離によって度数を変えて目の負担を減らし、 進行を遅らせるとよいでしょう。

▼アジ・サバ・サンマのような青魚を食べるようにする。
◆青魚にはDHA・EPAななどの抗酸化物質(体の酸化[老化]を防ぐとされる栄養成分)が含まれており、 目の老化防止も期待できます。 網膜や水晶体は、酸化ストレスで加齢変化するので、抗酸化物質で加齢を遅らせることができます。 このように、抗酸化物質には抗加齢効果があるので、肌など全身の抗老化効果があります。

▼目の周りの血行をよくする
◆目の周りの血行をよくすると進行しにくくなったり、今日疲れているな、 近くのものが見えにくいなというのが少し回復します。 例えば、目の周りのマッサージ・目の体操、など。 目の周りの骨を3本指で3秒間押す。これを3周くらい行うと、目の周りが元気になってきます。 顔を動かさないようにして、上下左右を5秒間ずつ見る。これを1日3セットずつ行います。

■ドライアイに関する豆知識

現在日本には、気付いていない人も含め2200万人ものドライアイ患者がいるといわれています。 これは、6人に1人という恐るべき割合です。 ドライアイとは目を覆う涙が乾燥し傷や障害が生じる病気で「目がショボショボする」「目が乾く」などの不快な症状があります。 ドライアイはたかが目が乾くだけと軽く見てはいけません。放っておくと失明にも繋がる侮ってはならない病気です。 そもそも、目が乾くと表面に細かい傷ができるシステムになっています。その傷のところにバイ菌が付いたりすると、 傷から中に入ってくるので「角膜炎」とか、最悪の場合は「角膜移植」をしないと見えなくなってしまいます。 肌と一緒で、若い人は再生能力が高いのですが、加齢に連れて目の表面もだんだん年を取っていきます。 ドライアイは「自分は違う」と思っている「隠れドライアイ」の人が多いのです。

▼ドライアイのチェック法
◆「用意スタート」で10秒間、瞬きを我慢できなければドライアイの可能性があります。

▼ドライアイの原因
◆ドライアイの種類には@涙の量が少ない人A涙の質が悪い人の2種類があります。 「涙腺」からは水分が出て、「マイボーム腺」からは脂がでます。 涙は水と油のミックスでできていて、「ちょうどいい割合」があります。 それが「8対2」または「7対3」です。 それで、マイボーム腺からの脂分の分泌が少なかったりすると水ばかりになります。 そうすると表面張力がないので、すぐ涙が弾けてしまいます。

▼ドライアイ検査
◆瞬きを10秒以上我慢できないとドライアイの可能性があります。

【ドライアイ対策】

▼どんなに疲れていても、寝る前にアイメイクだけは落とす。
◆瞼の淵のところにアイラインやアイシャドウが付いていると、目の淵のマイボーム腺が詰まってしまいます。 マイボーム腺が分泌する脂は涙の蒸発を防ぐ作用をしているので、 これが詰まってしまうとドライアイや違和感に繋がります。 これは女性の場合ですが、男性だからといって無関係ではありません。 メイクをしなくても、目の周りの汚れや皮脂がマイボーム腺を詰まらせると脂が出にくくなります。

▼目薬を正しくさす
◆ドライアイの治療は主に目薬ですが、この目薬にも「正しいさし方」があります。 「目薬をさした後、目をパチパチする」とはNGです。さした後は瞬きをしないのが正解です。 涙は循環していますが、目を閉じて開けた瞬間の陰圧で鼻の方へ流れていくので、 パチパチするとせっかく目にためた薬がどんどん花の方へ逃げていってしまいます。

▼目薬の正しいさし方
◆まず、目薬をさす前に1〜2滴捨てる。これは、目薬の口についているバイ菌を取り去るためです。 次に、顔の角度は45度にして目薬を落としたら、目を閉じて瞬きをせずに目頭を押さえる。 そうすると、目薬が滞留して効果的になります。 また、目薬は1滴で効くようにできているので、2滴以上はささないようにします。2滴以上さしても効果は変わりません。

▼目薬を使わずにドライアイを治す方法
◆瞬きをきちんとすることが、実は一番簡単で重要なことです。 涙は目の上方から出てきて目の下に溜まっています。 それを瞬きすることによって上方へ引き上げて目を濡らしているのです。 このとき、軽い瞬きをする人は、目を閉じ切らないで瞼が上ってしまうために、 目の下に溜まっている水を有効利用できず、閉じ切れていない部分に傷がついてしまうのです。 しかし、1回瞬きすれば1回目薬をさした分くらい本来濡れるのに、キチンと瞬きをしないので、 目が乾くような感じになってしまうのです。

▼2日間意識して瞬きをすると目に潤いが戻る
◆時々意識して瞬きするだけで、目は1回濡れますから、ドライアイの防止には効果的です。 だいたい11時間に1回くらい、パソコン作業中ならもう少し頻繁に。

▼瞬きをする
◆涙は花粉などのアレルギー物質を押し流すすので、意識して瞬きをすることが大切です。

▼シルマーテスト
◆ドライアイを調べるには「シルマーテスト」で涙の量を調べます。 5分間で10mm以上なら正常、5mm以下ならドライアイと診断されます。

▼瞬き不全
◆アンガールズの山根は、きわめてまれな原因でドライアイになっているそうです。 山根の目は瞬きができず、途中までしか目が閉じていないそうです。 この「瞬き不全」は、目の周りの筋肉が衰える中高年や筋肉の発育の良くない若者に増えているそうです。

▼瞬き不全を解消するには?
◆瞬き不全を解消するには、目の周りの筋肉を鍛える「瞬き体操」をするとよいそうです。 瞬き体操は、1・2は普通に瞬き、3・4はギュッと、5・6は目を開けっ放しにする、というものです。 1日10セットくらいするといいそうです。


■緑内障に関する豆知識

日本では失明原因の第1位が「緑内障」。緑内障は視野の一部が欠けてしまう病気です。 水晶体を覆う隔膜が圧迫されることにより、視野の欠損が起こります。 水晶体を覆う角膜はその角膜は、水分で満たされています。 その水分がうまく排出されないと、逃げ場を失った水分で次第に目の中の圧力「眼圧」が上昇し、 神経が圧迫れることで視野の欠損が起こる病気です。 進行は両眼それぞれバラバラ。両眼で見るともう一方の眼が視野を補うため、欠損に気付きにくく、自覚しにくいのが特徴です。 また、強い近視の人がなりやすい傾向があり、遺伝も影響するといわれています。 「急性緑内障」を起こす人もいます。急性緑内障とは、急激に眼圧が上昇することにより、頭痛や目の奥の痛み、めまいなどを引き起こし、 そのまま放置しておくと、何と2日で失明することもあります。

◆緑内障の検査

1.眼圧検査
眼球に風を当てて目の固さ(どのくらい目が硬いか)を測定します。10〜21が正常。

2.眼底検査
瞳孔の奥にある眼底を、眼底カメラや眼底鏡という器具を用い、レンズ を通して観察し、 眼底の血管、網膜、視神経を調べます。

3.視野欠損検査
表示される光が見えるか見えないかを片目ずつ調べます。
検査表で黒くなっている分が見えていないことを示します。 視野の欠損は10〜20年かけてゆっくり進行するため、かなり進行しないと視野の異常を自覚しづらい。 投薬治療をしていけば進行を食い止めることができます。

緑内障は片目ずつ進行していくのでなかなか気付きません。時々(年に1〜2回)片目ずつで物を見てください。


■白内障に関する豆知識

白内障になると、物がかすんで見える、まぶしさを感じる、白く霧がかかったようになるなどの症状が現れます。 太陽光に含まれる紫外線が水晶体に入り込むと、たんぱく質が変性し白く濁る原因になり、 白く濁った水晶体は光を散乱させ、眩しく感じやすくなります。

▼症状
「物が二重・三重に見えることがある」
「目の前に霧がかかったように白く見える」
「最近、化粧が濃くなったと言われる」
「老眼鏡をかけても小さな字が読みにくい」
「太陽の光が眩しく、前がよく見えなくなる」
「夜照明をつけても暗く感じることがある」
「夜間、対向車のライトが眩しい」
の症状のうち1つでも当てはまれば、白内障の危険があります。

▼その他
◆白内障は40代以降で発症することが多いので、老眼と勘違いすることも多いようです。
◆若年性白内障の特徴は進行が速いこと。また、失明の恐れもあります。
◆白内障になると暗い色の認識が難しくなります。
◆糖尿病による白内障は、不要なタンパク質が蓄積することが原因です。
身体の血糖値が上がらないようにバランスの良い食事を摂ることが大事です。
◆白内障は、加齢以外にも紫外線などが大きな要因になるので、 日差しが強いときにはUVカットのサングラスをかけると有効です。 また、紫外線はレンズと顔の隙間からも入ってくるので、サングラスはツルの幅が広いほど効果的です。 さらに、日が高くなった昼間には帽子も併せて対策するとよいでしょう。
◆営業回りなどで外出時間が長い人は要注意です。

▼フェムトセカンドレーザー治療
◆白内障の最新治療には「フェムトセカンドレーザー」という装置を用いる手術法があります。 「フェムト」とは「1000兆分の1」、「セカンド」は「秒」という意味です。 レーザーを当てると熱が発生し、周囲を傷つけるリスクがありますが、1000兆分の1秒なら、熱がほとんど発生しないのです。 しかも、正確な位置・サイズで切り取れるので、人間の手によって切り取った場合に比べて、 手術後にずれる心配がほとんどないのです。

▼白内障の手術
◆白内障を治すには手術。約3mmの小さな傷口から特殊な器具を使用して水晶体を分割。 濁った水晶体を超音波で砕いて吸引し、そこに丸く折りたたんだ6mmほどの眼内レンズを挿入します。 手術時間も短く日帰りで行うことができます。

▼白内障のチェック
◆例えば、同じような色や模様の靴下のの識別が難しくなります。

■飛蚊症に関する豆知識

▼豆知識
◆青空などをじっと見たとき、小さな黒い虫や糸くずのようなものが見えたら「飛蚊症」です。 原因は光の通り道である硝子体の濁り。この濁りの影が網膜に映り、蚊のような黒い点となって現れます。
◆飛蚊症自体は悪いものではないことが圧倒的に多く、それほど心配する必要はありません。 気にしないことが一番の対処法ですが、どうしても気になるときは、 横や上を見て素早く正面に視線を戻すと散らすことができるといいます。
◆しかし、急にたくさん飛蚊症が増えたときは、「網膜剥離」の可能性があるので注意が必要です。 網膜剥離は、物を見るための神経の膜「網膜」が何らかの原因で剥がれることを言います。 網膜の一部に「破れ」ができて網膜の血管が切れて出血し、そこから血液が網膜に影を映して飛蚊症の原因になります。 放っておくと、網膜の剥がれが中心に向かって広がり、これが網膜の真ん中「黄斑」まで網膜剥離が及ぶと、 視力がガタッと落ちたり、失明することもあります。近視が強い人ほど網膜剥離を起こしやすく、 20代と50代以上に多い病気です。 「暗い所で稲妻のような強い光が見える」「見ているものの一部が見えない」などの症状が出ます。 網膜剥離は、目に衝撃を受けることが原因になることが多いのですが、 アトピー性皮膚炎などのアレルギーで目がかゆいときに目をこすり こすってもかゆみが取れないときに「目を叩く」人がいて、そういう人も網膜剥離を起こしやすいそうです。

■加齢黄斑変性に関する豆知識

▼加齢黄斑変性の原因
◆加齢黄斑変性は、眼球の奥にある網膜で異変が起こります。 網膜の中心に「黄斑」というへこんだ部分があります。 直径たった6mmの小さな場所です。正常な網膜を映した立体画像を見ると、へこんでいるのがよくわかります。 しかし、加齢黄斑変性では逆に黄斑は盛り上がっています。 なぜ盛り上がっているのかというと、網膜の奥に新たな血管ができ、黄斑を押し上げたためです。

▼病気が進行すると・・・
◆病気が進行すると治療してもなかなか視力は戻りません。 そうなると目の奥のものを移す細胞が傷ついて減ってしまっているので治療しても 働きが戻らない状態にまで進行しているのです。 片目に症状が出て数年後にもう片方に出る人が多いです。 したがって、片側に黄斑変性が出たら気を付けないと、両眼性になって非常に不自由する人が多いです。

▼黄斑が腫れる原因
◆黄斑が腫れる原因は、加齢で網膜の中心部が弱ってくると黄斑の下の視細胞のさらに下にある脈絡膜にある血管から 「新生血管」という弱い血管が新しくでき、それが膨らんで網膜や黄斑を押し上げるために置きます。 新生血管というのは非常にもろい血管で、水が漏れてきたり、出血したりして物を映す細胞の働きを妨げてしまいます。 この病気は遺伝的なものもある程度背景にあって、それに後天的なもの、加齢やタバコ、 食べ物といったものが影響して出てきます。 黄斑というのは非常に重要な部分でいつも「焦点」が合っているところで、絶えず酷使されている場所ですから、 どうしても「使い傷み」が出てきます。光がいつも焦点が当たっているので視細胞とその奥の細胞が酷使されているので、 一番やられやすい場所といえ、弱い血管が生えやすいのです。 視細胞はその下の細胞とくっついていることで働きがよくなりますが、 新生血管ができて水が漏れたり出血したりして盛り上がり、 視細胞がのその下の細胞は離れてしまうとうまく像が映らなくなり、 目で物を見たときに中心部が黒くなって物が見えづらくなったりします。 加齢黄斑変性は早い段階(新生血管が出始めたころ)で治療すれば見え方の回復が見込めます。

▼失明
◆加齢黄斑変性の患者数は、1998年には約37万人だったのが2012年には約89万人とこの15年間で2.5倍に増えています。 加齢黄斑変性は50歳以上の人がほとんどです。これから先高齢化社会が進むとさらに増えてくると考えられます。 欧米では中途失明の原因第1位です。

▼加齢黄斑変性のチェック
◆加齢黄斑変性のチェック法には「アムスラーチャート」という方法があります。 やり方はアムスラーチャートを目から30cm離して片目で中心点を見つめます。 チェックする点は3つ。「線が歪んでいないか」「中心点はハッキリ見えているか」「欠けている部分はないか」。 1つでも当てはまると加齢黄斑変性などの網膜の病気の可能性があります。 この検査はアムスラーチャートの代わりに方眼紙やお風呂のタイルなど格子状のものを片目で見ることでもチェックできます。 この検査は両目で見ると悪い方の目をよい方の目が補ってしまうので、片目で見ることがポイントです。

▼加齢黄斑変性の治療
◆加齢黄斑変性の治療は、目に直接「抗VEGF薬」を注射します。 麻酔をしてからさすので痛みはありません。 この薬が登場して加齢黄斑変性の治療が格段に進みました。 加齢黄斑変性は、網膜の奥に新生血管が生えることで黄斑が盛り上がってしまうことが原因です。 抗VGEF薬を打つと、新たな血管ができるのを妨げたり、できた血管を小さくしたりします。 そのおかげで、盛り上がってしまった黄斑が元に戻ります。 その黄斑の部分を狙うため、抗VGEF薬を直接目に注射しなければならないのです。 注射は硝子体というゲル状になった目の一番広い部分に液を入れるので、自然と薬が拡散して黄斑のところまで届き、 新生血管を小さくします。
◆抗VGEFの注射は最初は1ヶ月ごとに3ヵ月連続、以降は医師が経過を観察しながら注射の間隔を調節しますが、 ある程度は継続する必要がります。1回3割負担の方で約5〜6万円かかります。 注射を打ち始めのころはすぐに元に戻ってしまい、その後も効果は2〜3ヶ月といったところで、 そうするとまた、水が溜まって戻り始めるのでその頃にまた注射を打つようにします。 眼帯は、次の日にはずせますし、スポーツなどをすることも問題ありません。

▼抗VGEFが危険な場合
◆加齢黄斑変性の治療に抗VGEGの注射は有効ですが、脳梗塞になった人などでは再発する危険性があり、 使用できない場合もあります。また、注射で目が細菌に感染する危険性もあります。

▼加齢黄斑変性を未然に防ぐ
◆目の奥の眼底を見る「眼底カメラ」で加齢黄斑変性の前兆がわかります。 まず、瞳孔を開く目薬をさします。そして眼底カメラで目の奥をくまなく調べます。 これで「ドルーゼン」を調べます。ドルーゼンとは目の奥に溜まる老廃物です。 ドルーゼンが溜まると黄斑の部分が汚れて見えます。ドルーゼンが多い人は加齢黄斑変性になる可能性が高いのです。 ドルーゼンは網膜の細胞が出す老廃物。年を取ってくるとこのドルーゼンがうまく排出されず溜まっていくことがあります。 ドルーゼンが溜まると、新しい血管ができてくるため、加齢黄斑変性を引き起こすと考えられています。 眼底カメラでドルーゼンがあるかどうかを調べることで、加齢黄斑変性の前兆がわかります。 ドルーゼンが多く溜まると、視野に歪みが出てくることもあります。 50歳を超えたら眼科を受診して加齢黄斑変性の前兆、ドルーゼンがあるかどうかを調べてみてください。

▼追加検査
◆ドルーゼンが多いとわかった場合、さらに詳しい検査が行われます。 1つは「造影検査」。眼底の血管を調べ、新たな血管がないかを調べるのです。 もう1つが「OCT検査」。網膜の断面を見ることができ、もし黄斑に膨らみがあればすぐにわかります。 費用は3割負担で、眼底検査が1,200円程度、OCT検査が600円程度、造影検査が1,350円程度です。

▼ドルーゼンを増やさないようにする方法
◆加齢黄斑変性にならないようにするためには、「緑黄色野菜」をバランスよく摂ることが大事。 緑黄色野菜をしっかり摂ると、ドルーゼンの発生を抑えることができます。 その理由は、緑黄色野菜に含まれる栄養素がもっている「抗酸化作用」です。 ドルーゼンを溜めないようにする栄養素は「ルテイン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛」で、 緑黄色野菜は「ホウレン草、小松菜、ブロッコリー、ニンジン、パプリカ、カボチャなど」です。 ホウレン草、小松菜、ブロッコリーは、ルテインがたくさん含まれています。 ルテインは黄色い色素で、これは黄斑の色素の中にあり、食事から摂ることができます。 黄色い色素は網膜の視細胞を守っているので、それが加齢黄斑変性の防止につながります。 ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛も加齢黄斑変性によく効く栄養素といわれています。 緑黄色野菜は油(少量)と一緒に摂るとルテインの吸収率が上がります。
◆さらにもう1つの方法がが「サプリメント」。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ルテイン、 亜鉛が入ったサプリメントです。 加齢黄斑変性の前段階の人が摂らなければいけない緑黄色野菜の量は、私たちが1日に摂取できる量をはるかに超えています。 ですから、日頃は食生活に気を付けて足りない分をサプリメントで補う必要があります。 加齢黄斑変性にサプリメントが有効だということはもう10年以上にわたって、アメリカで研究されており、 前記のサプリメントが加齢黄斑変性によいことが実証されています。 このサプリメントは「加齢黄斑変性専用のサプリメント」がありますが、健康保険適用外なので費用は自己負担になります。 ただし、サプリメントを摂取量は、緑黄色野菜の不足分を補う程度にする必要があるので、医師に相談しましょう。 サプリメントを過剰に摂取すると中毒になったり、例えば、βカロチンや亜鉛を過剰に摂取すると 悪性腫瘍ができてしまうという報告もあるので、適量摂取が大事です。

▼ドルーゼンが溜まりやすい食事
◆肉。肉には脂が多いのでドルーゼンが溜まりやすくなります。

▼禁煙
◆加齢黄斑変性発症の危険因子として、加齢の次にタバコが一番危ないといわれています。 タバコを吸う人と吸わない人を比較するとタバコを吸う人の方が4〜5倍発症率が高まるとされています。 ですから、禁煙というのは非常に重要で、喫煙はいろいろな原因によって酸化ストレスがかかるので、 それによって進行しやすくなります。 禁煙後もタバコの影響は20年ほど続くといわれているので、なるべく早くやめた方がいいでしょう。


■その他の豆知識

▼遠視
◆遠視とは、焦点が網膜より後ろにずれてしまい、遠くは見えるが近くが見えづらい状態。 無理をしてピントを合わせようとするため、目に負担がかかって疲れやすくなり、頭痛や肩こりを伴うこともあります。 メガネやコンタクトレンズで遠視を矯正すれば、眼精疲労から来る頭痛や肩こりも改善されます。

▼目のかゆみ
◆目がかゆいときには目をこするのはダメです。 そのようなときには、「承泣(しょうきゅう)」 という目の周りの骨の淵(瞳孔の真下にある)というツボを押すといいそうです。 1回3秒間、これを10回ほど軽く指圧します。眼球を押さないように優しく押すのがポイント。 ただし、目のかゆみが改善しない場合は専門医に相談してみてください。

▼その他
◆目は唯一肉眼で血管の状態を見ることができる器官。 そのため、動脈硬化・高血圧・糖尿病・腎臓病・脳梗塞・脳腫瘍などもわかります。
◆目ヤニが
「透明でサラサラ」の場合は、アレルギーなどの可能性があり、
「透明でネバネバ」の場合は、ドライアイなどが疑われ、
「黄色でネバネバ」の場合は、ウィルス性の結膜炎などに感染している恐れがあります。